〔PHOTO〕iStock

特撮ヒーロー“伝説の俳優”と同姓同名の学者に届いた13歳からの手紙

誰かに助けを求めたい10代の気持ち

13歳女子中学生からの手紙

8年ほど前のことだ。

ある短大で教員として働いていた。出勤すると、メールボックスに、様々な学会からの郵送物やらアマゾンからの購入本やら大量のダイレクトメールにまぎれて、日常生活ではまったく目にすることがないような見慣れぬ封筒が入っていた。

水色のタータン・チェック柄にオレンジ色のポットとカップのイラストがついた封筒。送り主は見知らぬ名前。宛名をもう一度確かめる。幼い字で、「宮内洋様宛」と書かれている。

自分宛ということを確認して、封を開ける。

〔PHOTO〕iStock
 

自己紹介が書かれてあった。送り主は、鳥取県在住の13歳の女子中学生だった。

「今まで生きてきた13年間で1番ハマッた」のは仮面ライダーで、仮面ライダーがいかに素晴らしく、そして自分がいかに仮面ライダーを好きなのかという思いが便箋3枚にびっしりと鉛筆で綴られていた。

中学入学後はいろいろなことがあり、様々なことがうまくいかない時期もあったけれど、仮面ライダーが心の支えになってくれたそうだ。だから、仮面ライダーの番組制作にかかわりたく、どの高校に行って、どういう勉強をすればそういう人になれるのかという質問もあった。

最後に、同封されていた「プロフィール」に記入して、送り返してほしいとも書いてあった。ちゃっかりと、若きライダー俳優の渡部秀さんと三浦涼介さんにも書いてもらってほしいとも書かれてあった。

確実に、送付先を間違えている。