# マーケティング

日本の若者たち、「コト消費」から「ヒト消費」に激変していた…!

忘年会スルーするのもその一環
鈴木 貴博 プロフィール

もはや「消費=交際費」である

そんな傾向をマーケティングの専門家が「モノ消費」から「コト消費」へとお金の流れが変わっているのだというのですが、本人たちに話を聞くと「コト消費」という意識がないのです。

じゃあなぜアプリに課金して、映画を見て、食事をして、タクシーに乗るのかというと、彼ら、彼女たちの意識としては消費の大半は交際費だと認識しているのです。

 

見たい映画だから観に行くわけではなく、おいしいから食べに行くわけではなく、楽をしたいからタクシーに乗るわけではない。そこにいる人と一緒にいることができるから、その体験が共通の話題や記憶になるから「コト消費」をする。いいかえるとやっていることは「コト消費」に見えても消費のきっかけはむしろ「ヒト消費」なのです。

そう考えると、まったく違う3つの出来事がひとつのキーワードでつながってきます。若い世代は「モノ消費」だけでなく「コト消費」にもそれほど関心が無い。でも「ヒト消費」にはお金をとても使う傾向があるのです。

〔photo〕iStock

サービス業の業界ではながらく「コト消費」への流れがおきているという仮説に基づいて商品やサービスを磨いてきました。

おいしい食材を食べるコトを提供する。すばらしい安らぎを体験できるコトを提供する。極上のおもてなしというコトを提供する。そういったコトの提供で客数を増やし、客単価を上げることに飲食業もホテル業もエステやスパの業態も取り組んできました。

しかし、サービスのサプライヤー側はそれでもやってきたことは供給者論理であって、変化の本質に気づいていなかったのではないか?というのが今回の記事での問題提起です。