# マーケティング

日本の若者たち、「コト消費」から「ヒト消費」に激変していた…!

忘年会スルーするのもその一環
鈴木 貴博 プロフィール

「忘年会スルー」の深層心理

私は酒が飲めない体質で、そのため人生いろいろと損をしているという自覚があるのですが、この日も「私が知らない時間帯、知らない場所で、お酒が飲める友人たちはこうやって楽しく過ごしていたのだな」と改めてうらやましく思い、30分ほど一緒に楽しんでから歩いて家に帰ることにしました。

このとき感じた「それにしてもあのお店、賑わっているな?」という疑問が今回のキーワードのひとつです。

飲食店経営ではお店にお客さんをどう集めるかが永遠のテーマです。おいしい料理とお酒を安価に提供してもなかなかお客さんが集まらない。そうやって苦労している飲食店が多いのに、なぜあの日のあのお店は賑わっていたのか?と頭に疑問がよぎったのです。

 

ふたつめの話題はコンサルタントの仕事の合間に今話題になっている「忘年会スルー」について質問されたという出来事です。SNSなどで忘年会への出席を断る若者に対して共感の声が広がっているという現象です。

忘年会に若い社員が出席しないという問題は会社から見るとそこそこ重要な経営課題です。なぜなら忘年会の場は会社が職場の一体感を築くチャンスとして「仕事の一環としての行事」として重要視するイベントであり、上司や経営者が部下の思いをリサーチできる場であるからです。

そこに一番来てほしい若手社員が来ないことが内内で問題になっていたところが、SNSの中では来ないほうの社員の側が「忘年会スルー」という共通の言葉で共感しはじめていることが判明したわけです。彼らは少数派ではなく多数派になりつつあったのです。

その場ではそういったことに問題意識を感じたある職場のリーダーの方が私にいろいろと質問をしてくださったのですが、おかげで逆にその職場の社員の実例についても話を伺うことができました。その中で印象的だったのは、上司に言われてリーダーの方が何人かの忘年会に来ない若手をヒアリングしたエピソードでした。