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年末年始に老親が突然死んだら…いつもと違う「手続き」のすべて

葬儀社や火葬場はやってる?死亡届は?

「あと数日がヤマです」、医者からそう告げられたのが年末年始だったら……。役所も銀行もお休みなのに、老親を上手に送ってあげられるのか。いつもと違う手続きのポイントを細かく紹介する。

かかりつけ医も休暇中

年末年始の慌ただしいときに、老親が突然亡くなる――縁起でもない話だが、実は珍しいことではない。

厚生労働省のデータによると、日本人の年間死亡数の約20%が12月から1月の2ヵ月間に集中している。死亡率がもっとも減少する6月、7月に比べて1.3倍もの人が亡くなる計算だ。

それなのに、年末年始の死後の手続きは、普段のセオリーがまったく通用しない。そもそも年末年始の休みの時期に葬儀社と連絡はつくのか?火葬場は開いているのか?役所が閉まっているときに、死後7日以内が提出期限の死亡届は出せるのか?

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ここでは、年末年始に老親が亡くなった際のポイントを、順を追って紹介しよう。

自宅で亡くなった場合には、まず何をすればいいのか。病院もしくは在宅医療で継続的に病気を診てもらっていた医者(かかりつけ医)がいる場合には、まずはその医者に連絡する。

医者が持病による死亡に間違いないと確認できたら、すぐに死亡診断書を作成してもらえる。

ただし、年末年始は、かかりつけ医が休みをとっていて連絡が取れない可能性もある。そんなときでも病院が開いているならば、同僚の医師が対応してくれる。

「当直の医者が、かかりつけ医の書いたカルテを見て、死因を特定できれば、死亡診断書を作成してもらえます」(ホームオン・クリニックつくば院長・平野国美氏)

病院自体が休みに入ってしまえば、110番通報して検視してもらうしか手段はない。適当な病院から医者を呼んでも、死亡診断書は書いてくれないからだ。

 

病院で亡くなった場合はどうか。年末年始で医者の体制が手薄になっているなどといったことはないのだろうか。

「入院施設がある病院には必ず当直医がいるため、患者が亡くなった場合には、通常通り死亡確認が行われます。死後の措置や化粧などのエンゼルケアもつつがなく行われます」(前出・平野氏)

病院で亡くなると、遺体は病院内の霊安室に移される。とはいえ、ずっとそこに遺体を置いておくことはできない。

たいていの場合、臨終後にはなるべく早く病院を出るように言われる。そのため遺族はすぐに葬儀社を決めて手配し、自宅や安置施設に遺体を搬送してもらう必要がある。