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『こち亀』秋本治、40年も休まず週刊連載を続けた「スゴテク」

全200巻!本人に聞く

先生の仕事ぶりは変わっている

―40年にわたって続いた『こち亀』('76~'16年)の連載終了から3年。

『週刊少年ジャンプ』2016年10月3日号 42号

著書の『秋本治の仕事術「こち亀」作者が40年間休まず週刊連載を続けられた理由』では、いかに一度も休載することなく過酷な週刊連載を続けてきたのか、秋本先生が長年の経験によって培われた仕事術が余すところなく紹介されています。どういった経緯で執筆に至ったのでしょう?

'16年に『こち亀』の連載が少年ジャンプで終了するとともに他の4誌で新連載をスタートさせたのですが、その中の一作の担当編集が、漫画から書籍の編集部に移りましてね。

2年半近く、私の仕事ぶりを見ていた彼からよく「先生の仕事ぶりは変わっている」と言われていたんです。それで「仕事術を紹介する本を出さないか」と持ちかけられたのがきっかけです。

 

僕からしてみたら、至って普通に仕事をしてきただけ。それに、自分のことを自分語りで書くというのは、一度も経験がないだけに照れるんですよ。『両さんが教える仕事術』とかだったら書きやすいんですけどね(笑)。

そんなこともあって、断り続けていたのですが、ずっと情熱をもって誘って頂いたので照れながらも承諾しました。

―「誰かに相談する時はまず自分なりに考えて具体的に形にした上で人に相談する」「優秀な後輩はやっかむのではなく、応援して仲間になる」など、本書にはサラリーマンがそのまま使えるノウハウが詰まっています。中でも目を引くのが徹底的に無駄を省くスケジュール管理術・時間術です。

どれも最初からできていたわけではなく、徐々に身についていったものです。僕もデビュー当初は、仕事の進め方がわからず、徹夜続きでした。アシスタントもいなかったですし、ペン入れに7日近くかかるほど、描くのが遅かったんですね。