心が折れっぱなし…「双子育児」の過酷すぎる現実を知ってほしい

ベビーカー問題だけじゃない苦労
川村 真貴子 プロフィール

公共交通機関を利用するとなると、大げさではなく、もっと、勇気を奮い立たせる必要があります。

11月上旬、名古屋市営バスの運転手が二人乗りベビーカーでの乗車を拒否した、という出来事がニュースになっていました。詳しい事実関係は分かりませんが、市営バスに幅の広い二人乗りベビーカーで乗ろうというのは相当な気力と体力が必要です。二人乗りのベビーカーは一人乗りよりもかなり重いですし、折りたたむときに子どもをどこで待たせておくかという問題があります。

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縦型か横型にもよりますがかなりのスペースが必要なことは間違いなく、中型や小型のバスでは乗れないことも想定しなければいけません。私がバスを利用するのだったら、一人乗りベビーカーにもう一人はおんぶか抱っこだったかな、と思います。

地下鉄の乗り降りがおっくうで2駅ほど離れた保健所まで検診のために二人乗りベビーカーを押して往復したことがありますが、自宅に帰るころには両手両足がパンパンになり、二度とやるまいと誓いました。

 

保活の不安

こんな経験が積み重なり、出産前まで全国各地を取材でいろいろと走り回っていた私でも、子どもが1歳になるころまでは一人で双子を連れたお出かけは怖くてできず、引きこもりのような生活でした。

仕事に復帰するための保育園探し(保活)も大変でした。自宅と職場からアクセスが良い保育園はどこも人気があり、2人分の枠を確保できるかが不安で仕方ありませんでした。何度も区役所に足を運び、多胎児育児の過酷さをアピールしました。

いざ、保育園に通いだしてからも、双子ならではの苦労がありました。雨の日の保育園の送迎は、傘を差しながら、一人、二人、荷物と、家と保育園を三往復。家と保育園は歩いて5分ほどの距離でしたが、雨の日などは朝と夕方の送迎だけで合計1時間以上も時間が取られます。週の初めと終わりには、お昼寝用の布団2組を持ち運ばなくてはならず、ベビーカーに布団をひっかけたり両脇に一つずつ抱えたりしました。