心が折れっぱなし…「双子育児」の過酷すぎる現実を知ってほしい

ベビーカー問題だけじゃない苦労
川村 真貴子 プロフィール

自宅で安静に過ごしていたものの、妊娠28週目にわき腹に激痛を感じて救急車で病院に運ばれ、緊急入院。切迫早産の可能性があるため、点滴につながれて病室のベッドに寝たきりの状態で1か月を過ごしました。

30週を超えると、一日に3度、食事の前に看護師が私の膨れ上がった腹部に双子の心音を確認する器具を付けて検査をしました。そして、32週目に入ったある日、「一人の心音がときどき、止まっている。子宮の中ではもう育ちません」と主治医に言われ、緊急手術が決まりました。

翌週から胎児の肺を促成させる点滴を始めると医師から言われた矢先でした。緊急の帝王切開だったため、陣痛すら経験しないままの出産で、比較的順調に育っていた長男が1730グラム、ときどき心音が止まっていた次男は1098グラム、二人とも未熟児で生まれることになりました。

手術室からそのままNICU(新生児集中治療室)へ直行しました。私だけ産後1週間で退院したものの、長男は32日間、次男は46日間、NICUのお世話になったので、退院後は、毎日、痛い思いをして搾乳した母乳を病院に届ける日々でした。

〔PHOTO〕iStock
 

一人の泣き声でもう一人が起きる

多胎児育児の本当の大変さを実感するのは、子どもが二人そろって退院してからでした。まず、未熟児ゆえの哺乳力の弱さから、授乳には大変な苦労が伴います。平均的な乳児の授乳は3時間おき程度と言われています。しかし、小さく生まれた我が双子は哺乳力が弱いため1回の授乳で飲む量が少なく、長男でも2時間半、さらに小さい次男は1時間おきの授乳になりました。