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なぜ織田信長は「日本人に最も愛される偉人」となったのか

703名の“信長”を調べて分かった
姫川榴弾 プロフィール

あの『信長の野望』に起こった“変化”

戦国時代を舞台に、戦国大名の国盗りをテーマにした人気シミュレーションシリーズ『信長の野望』。1983年に初代『信長の野望』以降シリーズ化。2017年にはシリーズ15作目の『信長の野望・大志』が発売され、多くの戦国ファンを育てた。

また、様々なスピンオフ作品も登場しているが、中でも2015年にスマートフォン向けに配信されたフォーメーションバトルRPG信長の野望 20XX(ニマルダブルエックス)(旧タイトル:信長の野望 201X)が群を抜いて異質なものとなっている。

通信用のインカムと大型の銃を構えた信長。画像は『信長の野望 201X』(コーエーテクモゲームズ)より

本作の舞台は空間が歪み、戦国時代と空間がつながってしまった近未来の日本。空間の歪みから出没した幽魔と呼ばれる魔物を倒していくというストーリーだ。

見どころは幽魔と戦う戦国武将の姿。現代にタイムスリップしてきた過去からタイムスリップしてきた歴史上の人物が現代の文明・文化を「面妖な!」と拒否するのも今や昔の話。それぞれ眼鏡やスーツなど思い思いのコーディネートをし、狙撃銃やショットガンといった近代兵器を構える姿を『信長の野望』の絵柄で描かれた様子は必見だ。

 

ついに「犬」となった信長

1582年本能寺で歴史の表舞台から姿を消した織田信長がその後どうなってしまったのか? 実はひっそり生きていた? それとも……?

本能寺の変のその後を描く創作物は数あれど、2014年に連載開始、2020年1月よりTVアニメの放送が始まる『織田シナモン信長』(目黒川うな著、徳間書店刊)はかなりの異色作となっている。「おそらく来世は犬畜生まで落ちる…か」と言ってしまったばっかりに、現代、女子高生の飼い犬・シナモンに転生してしまった織田信長の物語だ。

同じく犬に転生してしまった今川義元や武田信玄といった戦国武将仲間(?)と共に、現代の文化や戦国時代の反省会トークで盛り上がる。

様々な創作物で様々な活躍を見せる織田信長ですが、本作ではシャンプーハットに南蛮人宣教師の面影を感じたり、華やかなデザインのティーカップに惚れたと思ったら、戦国武将時代、熱心に集めていた茶器を急に地味だったと批判しだす、なんとも俗世に染まりやすいユニークな織田信長を見ることができる。