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なぜ織田信長は「日本人に最も愛される偉人」となったのか

703名の“信長”を調べて分かった

他の偉人とは一線を画す存在感

学習まんがをご存知だろうか。学校の図書館に必ずといっていいほど置いてある、日本の歴史や偉人の活躍をまんがで記したもの。活字ばかりの本より親しみやすいため、本を読む習慣のきっかけになったり、これらシリーズのおかげで歴史が好きになったという方も少なくないだろう。

最近では歴史の教科書に登場する偉人以外にも、立花宗茂や大友宗麟といった我ら九州の武将の学習まんがやスティーブ・ジョブズや人気ゲームポケットモンスターの製作者・田尻智といった近年に活躍されている人物の学習まんがも発売され、書店の児童書コーナーや図書館を賑わせているようだ。

そんな学習まんがの中でも、異彩を放っているのが「織田信長」だ。日本人が大好きな教訓要素がたっぷりで立派な伝記が多い中、織田信長の伝記はひと味違う。

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ラフなうつけ姿でふらつき歩き、長槍や火縄銃の導入で既成概念に囚われない先進性見せ、超大物の今川義元を桶狭間で撃破。苦境の中、並み居る強豪を打倒し、天下へあと少しというところで49年の生涯を終える。伝記でありながらまるで作られた物語のような生い立ちは、他の戦国武将や偉人とは一線を画している。

そんな織田信長は各種創作物の世界でも引っ張りだこ。大河ドラマはもちろん、テレビの時代劇や映画などで、その名を毎年聞くほど大盛況だ。

 

もちろん書店でも大人気。紹介した児童向け歴史コーナーはもちろん、織豊時代の歴史書、雑学書、時代小説、ビジネス書、コミックコーナーなど、様々な場所でその名を見ることができる人気者だ。

織田信長はアニメ・ゲーム・ライトノベルでも同様の活躍を見せているが、2010年辺りから、少々様子が変わってきているようだ。ここでは、実際の創作物を3つ挙げて、その変貌ぶりを紹介していきたい。