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NHKやテレ東も注力、今年多発した「LGBTドラマ」その真価

2019年のテレビ界を振り返る(2)

同時多発した「LGBTドラマ」

「2019年のテレビ界」を振り返っている。第1回「アラサー女子の挑戦を描いたドラマ『凪のお暇』『わた定』の見事さ」に続いて、ドラマを取り上げる。

男性同士の恋愛を正面から扱って話題となった、2018年の『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)。今年10月、ようやく続編の放送が始まった。

一方、他局もこのヒット企画の後を追った結果、今年の4月クールに、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の人たちが登場するドラマが同時多発した。

ゲイで女装の男性教師(古田新太)が主人公だった『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)。男性2人(西島秀俊、内野聖陽)の同居生活を描いた『きのう何食べた?』(テレビ東京系)。

そして、年上の恋人(谷原章介)がいる高校生(金子大地)が女性との恋に悩む『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』(NHK)などだ。

これらの中から、『きのう』と『腐女子』の2本に注目してみたい。

 

男たちの静かな日常『きのう何食べた?』

西島秀俊と内野聖陽という、刑事ドラマも出来そうな組み合わせで驚かされたのが、ドラマ24『きのう何食べた?』だ。

原作は、よしながふみの同名漫画。昨年放送され、評価の高かった『透明なゆりかご』(NHK)の安達奈緒子が脚本を書いていた。

ちなみに『透明なゆりかご』は、平成30年度「文化庁芸術祭」(テレビ・ドラマ部門)大賞、第35回「ATP賞テレビグランプリ」ドラマ部門最優秀賞とグランプリを受賞している。