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ジム・ロジャーズ「安心しよう、日本女性の価値は必然的に上がる」

G7最悪の男女格差を突破する働き方
世界的投資家のジム・ロジャーズ氏は、ベストセラー『日本への警告』(講談社+α新書)で「女性がもっと力を発揮しないと日本は衰退する」と力説している。先頃、世界経済フォーラムの「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」の最新版が発表されたばかりだが、日本は相変わらず153ヵ国中121と低位で、働く女性をめぐる環境では、収入での男女差が108位、管理職ポジションに就いている数の男女差が131位、専門職や技術職の数の男女差は110位にとどまる。しかし、これを翻って考えると、ロジャーズ氏のメッセージは「ジェンダー・ギャップがなくなるほど女性が力を発揮すれば、日本の未来は明るい」ととらえることもできる。
2019年12月8日(日)、東京都港区の国際文化会館にて、「プロフェッショナルのアウトプット成功術」と題したパネルディスカッションが女性限定で行われた(講談社、みらいワークス共催)。登壇者は、佐藤友香氏(フリーアナウンサー)、山下晴加氏(ミスワールドジャパン2017グランプリ/外資系投資銀行勤務)、森下香枝氏(週刊朝日編集長)、井口恵氏(株式会社Kanatta代表取締役社長)、石井まゆみ氏(株式会社みらいワークス・株式会社SkyDrive勤務)の5人で、全員、2019年夏にジム・ロジャーズ氏が来日したときに取材などで接点があり、ジム氏から直接エールを送られた女性たちだ。
では、それぞれの分野で活躍する彼らは、男性中心の働く環境の中で、これまでなにに悩み、どのようにカベを突破し、どんな未来を描いているのだろうか。パネルディスカッションの模様からお伝えする(本文内写真:講談社写真部)

ロールモデルの存在が原動力に

冒頭のテーマは「現在のキャリアに辿り着くまでの道筋」について。

佐藤友香氏

佐藤 私は大卒後新卒で入社した総合商社で、総合職として7年間勤務し、その後、アナウンサーを志して転職しました。NHK宮崎、TBSニュースバードを経て、現在、日経CNBCでキャスターをしています。会社員の頃の私は、人一倍仕事に打ち込みたいという思いと同時に、「やりたいこと」と「なりたい姿」を見つけることができず、葛藤の日々を送っていました。

 

この道に進むことができた背景には、エミリー・チャンというアメリカ人ジャーナリストをロールモデルとして見つけたことがあります。エミリーの存在が私の原動力になり、彼女を目標にしながら、今やっと、自分の言葉で話すことができるようになってきたと感じているところです。今、身近にロールモデルを見つけられない人には、ぜひ海外の女性に目を向けていただきたいと思っています。