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子どもを一瞬で感動させる「科学手品」の裏で働く「ある定理」とは?

種も仕掛けも、科学法則でございます!
「科学教育で最も大切なことは、子どもに感動をあたえることだと思います」

この言葉を残された後藤道夫先生による傑作科学手品を精選した子どもにウケる科学手品 ベスト版』がいよいよ発売開始。どんな内容なのか、本記事では実際に手品3点を紹介し、早稲田大学の竹内淳教授による解説とともにみていきます。


先に申し上げておくと、これら3点の手品は「ある共通した科学法則」が種となります。みなさんも、「なぜこんな現象が起こるの?」「その種となる科学法則は何なの?」と考えながら読み進めてみましょう。(イラスト:松本剛)

吹くと近寄ってくる紙

みなさんは子どもの頃、タンポポの綿帽子にフ―ッと息を吹きかけたことがあるでしょうか?

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タンポポの綿毛は息に乗り、フワフワと空に舞い上がっていきます。このように、普通、息を吹きかければものは飛ばされます。

 

しかしながら、これから紹介する手品はその逆。吹けば吹くほど近寄っていくのです。

では、やり方を説明しましょう。

まず初めに、2枚のチラシを平行にし、10cmくらい離して両手に持ちます。

そして、そのあいだに思いきり息を吹き込んでください。すると、2枚の紙は遠ざかるどころか、お互い近づいて下のほうがピッタリくっついてしまいます。

とっても簡単にできますね。ちなみに、この手品は紙のような軽いものでなく、かなり重いものでも可能です。たとえば、2個のリンゴを2~3cm離してひもでつるし、そのあいだを思いきり吹けば、リンゴはくっつきます。実際に挑戦して確かめてみてください。

なぜこのような現象が起こるのでしょうか? その種明かしは最後にお見せします。これから続く手品も、種となる科学法則は同じなので、それぞれの共通点を探してみてください。

ストローの中を回る糸

2つめに紹介する手品は、みなさんのご家庭にある「ストロー」を使ってあっという間にできるものです。