2019.12.18

急速な野党合流は「最強の無所属議員」中村喜四郎が仕掛け人だった

共産党まで巻き込んだ連携の裏側
小川 匡則 プロフィール

共産党との交渉

中村はその後、京都にも出かけた。「野党共闘のカギになるのは京都だ」と見ていたからだ。

京都は、希望の党への合流を決めた前原誠司と、そこに合流せずに立憲民主党の設立メンバーとなった福山哲郎の地元である。中村は前原の背中を押すように言った。

「あなたが動かないと、野党はがんじがらめの中で二進も三進もいかなくなる。あなたが動けば野党が変わる可能性がある」

 

ただ、福山は「(国民民主党は)無条件で京都の候補者を降ろしてほしい。前原さんと話をするつもりはない」と、強硬な姿勢を崩さなかった。

中村がそのことを前原に伝えると、前原は大きなわだかまりを抱えながらもそれを飲み込み、京都選挙区から国民民主の候補者を降ろした。

参院選の選挙戦の只中にある7月10日、中村は再び京都に入った。演説会の会場に、前原と福山も同席した。

一方、2議席改選の京都府選挙区では、野党の議席は共産党が持っていた。立憲と国民が共闘すると、共産党と食いあってしまう。徳島・高知の選挙区では共産党候補が野党統一候補となっていた。中村は事前に共産党の穀田恵二に京都に行くことを告げるとともに、高知まで応援に行くことも約束した。

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