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「水ダウ」で話題!「クロちゃん」のゲスさ、実はかしこい戦略だった?

経営学的分析でわかったモンスターの真価

クロちゃんは、今一番の「ヒール役」

今、最もゲスい芸能人は誰かということを考えたとき、一番に思い浮かぶ人物といえばやはり安田大サーカスの「クロちゃん」でしょう。デビュー当初こそ「団長」のサポート役のような存在でしたが、現在では「安田大サーカスといえばクロちゃん」といっても過言ではありません。

今夜放送予定の「水曜日のダウンタウン(通称、水ダウ)」(TBS系)でも、ここのところクロちゃんがプロデュースするアイドル候補生に対してセクハラ・パワハラ行為を平然と行うモンスターっぷり”が人々の反感を買っており、アイドル企画最終回に注目が集まっています。

しかし、近年のクロちゃんの言動を経営学的に観察すると、極めて戦略的ではないかと、普段Fintechベンチャーに勤め、経営学的観点を踏まえたソリューションビジネスも行う筆者は考えます。その大きなポイントとしては、芸能界における「目立ったヒール役の不在」という状況がまず挙げられるでしょう。

かつての芸能界において、ヒール役といえば出川哲朗や江頭2:50といった芸能人を思い浮かべる方も多いかもしれません。

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出川氏は女性ファッション誌「an・an」が実施していた「嫌いな男ランキング」で1位を取りすぎた結果、2005年に「殿堂入り」し、アンケートの対象から除外されるほどでした。しかし、「世界の果てまでイッテQ」(日テレ系)の出演をきっかけに、デヴィ夫人とのコンビや、出川イングリッシュといった特徴的な芸風がお茶の間の好感を誘い、「ポンコツだけど愛されるキャラ」として認知されはじめています。

 

同じく「嫌いな男ランキング」1位常連であった江頭氏も、今やヒールと言い切れないでしょう。東日本大震災で支援物資を東北に運んだという“神対応”や、お笑いに対するストイックさが評価され、「実はいい人」と認識を改める人も増えているようです。

このように現在の芸能界は、かつてのヒール役が好感度を高めたことで「目立ったヒール役の不在」状態に陥っているといえます。

筆者はクロちゃんこそが芸能界のヒールで絶対的なポジションを獲得し、芸能界におけるプレゼンスを高めていくと予想します。さらに今回は、経営戦略・マーケティングで成功した企業のパターンを踏まえつつ、クロちゃんの将来的なポジショニングについても検討します。