小泉進次郎環境大臣の「ポエム」が、ついに国益を損ない始めた

背景にある、政治家と官僚のレベル低下
松岡 久蔵 プロフィール

安倍首相の「意味不明な応答」

国際舞台で、日本の政治家が質問ひとつマトモに答えられないことを露見させた、大物政治家がいる。他ならぬ安倍晋三首相だ。

安倍首相が2015年9月29日、国連総会に出席するためにニューヨークで行った内外記者会見は、関係者を当時騒然とさせた。(動画:https://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2015/0929naigai.html

安倍首相は途中まで、日本メディア政治部の質問に、机の上にあるペーパーを見ながら実に饒舌に答えている。しかし、ロイター通信の記者の質問(動画の12分33秒)から様子がおかしくなる。この記者は「アベノミクス2.0」についての事前通告済みの質問をした後、ゲリラ的に「日本がシリア難民を受け入れるという可能性についてはどう考えるか」と質問したのだ(13分06秒)。

 

安倍首相はみるみるうちに顔面蒼白となり、目が泳ぎ始める。返答も「人口問題として申し上げれば、我々はいわば移民を受け入れるよりも前にやるべきことがあり、それは女性の活躍であり、あるいは高齢者の活躍であり、そして出生率を上げていくにはまだまだ打つべき手があるということでもあります」と、まったく意味不明なものだった。

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これに懲りたのか、今年6月29日のG20大阪サミットの議長国記者会見や、今月9日の臨時国会閉会の会見では、外国メディアの質問時間がわざわざ設けられ、日本のメディア同様に事前通告があった質問にのみ答えている。先のベテラン記者はこう話す。

「外国メディアから『日本の政治家には質問しても無駄』と諦められた、ということでしょう。日本のメディアが官邸や当局にコントロールされているのはすでに周知のことですし、日本の国際的地位も低下しているため、はっきり言って、どうでもよくなっているのです」

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