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“サザエさんを失った”東芝はどこまで大迷走するのか

過去の栄光は消え国策部門が残った

東芝は、日本人なら誰もが知る会社のひとつであろう。そのイメージづくりに大きく貢献したのが「サザエさん」である。

筆者は、金融機関勤務時代、この番組のテーマソングが日曜日の夕方に流れると、「明日からまた仕事か……」という陰鬱な気分になったものだが、独立してからは土日が関係ない生活なので、そのようなことはなくなった。

2018年3月にスポンサー(1969~97年は単独で、98年以降は複数スポンサーの1社)を降板し、新スポンサーにアマゾンジャパン、西松屋チェーン(ベビー用品専門店)、大和ハウス工業が決まったことは、時代の変化を感じさせる。

 

もうひとつの東芝の象徴であった銀座の東芝ビルも、とっくの昔に売却され、現在は東急プラザ銀座としてにぎわっている。

東芝発祥事業のひとつとして120年間にわたり継続してきた白熱電球の製造も、2010年3月17日に中止している。

白熱電球を発明したとされる(実際に発明したのは、イングランドのジョゼフ・スワンと言われる)トーマス・エジソンが創業したGEも、ジャック・ウェルチが敏腕経営者として脚光を浴びた(振り返るとそうでもないような気がするが……)後、極度の経営不振であることは、奇妙な偶然なのか、それとも歴史必然なのか?

確かに、現在の重電・家電業界というのは決して調子が良いとは言えないが、東芝の凋落には、「粉飾決算」発覚後も変わらぬ企業体質が大きく影響しているといえる。

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