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筋肉の中に脂肪がたまる…!?「脂肪筋」の恐ろしいリスク

食事制限にワナがある

自ら病気を悪化させていた

「50代の頃に糖尿病と診断され、血糖値を下げる薬を飲み続けていましたが、1年ほど前に最近話題になっているからと、低糖質ダイエットを実践しました。

始めてから1ヵ月ほどで体重が落ち始めたので、もっと頑張れば糖尿病も良くなるのではないかと思い、断食にも挑戦しました。その結果、3ヵ月で5kgの減量に成功したのです。

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これだけやせたのだから、当然、血糖値も下がっているだろうと思って病院で検査を受けたところ、その結果に衝撃を受けました。どういうわけか、血糖値を表すヘモグロビンA1cの数値が、6・8%から7・2%に上昇していたのです」

そう明かすのは、橘貞子さん(64歳、仮名)だ。もともとは、身長157cm、体重63kgで、BMIは25ほどの小太り体型だったという。

一般的に、ヘモグロビンA1cは7%以上になると、合併症のリスクが高まると言われている。耳を疑うような話だが、橘さんは、自ら体重を減らしたことで、かえって糖尿病を悪化させてしまったのだ。

一体なぜ、やせたはずなのに、糖尿病になってしまったのか。

 

その答えは、間違った糖質制限を行っていたことにある。

橘さんは、炭水化物を摂らないようにするため、白米やパンを控えて、肉ばかりを食べていた。肉といっても、ささ身や赤身肉など脂質の少ないものを食べていれば良かったのだが、橘さんは「糖質を制限すれば、脂質はどれだけ食べてもいい」という情報を信じ込んでしまっていた。橘さんが好んだのは、豚ばら肉や、唐揚げなどの揚げ物。そのため、脂質が過剰になっていた。

愛し野内科クリニック院長の岡本卓氏の話。