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衝撃…「やせている方が健康体」という常識は、間違いかもしれない

脳卒中のリスクも上がる

いまよりちょっとでも若返りたい。そんな気持ちからダイエットを始める人も多いだろう。だが、その減量はときに死すら招いてしまう。やせることは、あなたが思っている以上に恐ろしいのだ。

その常識は嘘でした

「やせている人ほど病気にかかりにくく、健康体だ。多くの人がそう信じ込んでいます。ですが、実はそうではありません。

やせていることは、様々な病気のリスク上昇に繋がっているのです。とくにその危険性は、高齢になるほど高まっていきます。実際、やせることで脳卒中にかかり、倒れてしまう恐れがあるのです」(東京都健康長寿医療センター研究所副所長の新開省二氏)

戦後、飽食の時代が長く続き、肥満こそが万病の元と言われて久しい。会社や自治体の健康診断でもメタボリックシンドローム(男性でウエスト85cm以上、女性で90cm以上)が目の敵にされ、少しでも数値が上回れば厳重注意。「死にたくなければ太るな」と言われ続けてきた。だからこそ、多くの人がダイエットに血道をあげる。

 

だが、その努力こそが命取りになるとしたら……。太っているよりも、やせているほうが病気のリスクが高いという話は本当なのか。

一般的に、肥満度は体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)の計算法で割り出すBMI(ボディマス指数)が用いられる。厚生労働省は60歳以上の場合、BMI20以下を「やせ型=低栄養傾向」としている。これはたとえば身長170cmならば、体重約58kgにあたる。

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ここまでいってしまえば明らかにやせすぎだとわかるが、最近お腹が出てきたと見た目を気にし、いまより少しでも体重を落とそうと思ってはいないだろうか。

だが、無理にやせようとすることで脳梗塞や脳出血など、死に直結する脳卒中を誘発してしまうかもしれない。

その事実を示すデータがある。'11年に国立がん研究センターのグループが発表した調査だ。

このリサーチでは、日本人35万人以上を対象に、BMIと死亡リスクとの関係が徹底調査された。その報告書で、BMI14~19のやせ型の人が脳疾患で亡くなる確率は、標準体型(BMI23~25)の人と比べて1・53倍にもなると明らかにされている。

なぜやせている人は脳疾患にかかりやすいのか。その原因は瑞々しさを失い、脆弱になってしまった血管にある。