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うかつに「五輪マーク」を使うと、とんでもない目に遭う理由

JOCの「やさしくない」規制の数々

会場に持ち込めるのは「ペットボトル1本」?

東京五輪は酷暑の時期に開催されるため、水分補給を怠れば命にかかわる事態になりかねない。そこで11月、組織委員会は、競技会場内へのペットボトル飲料の持ち込みを認めることを決定した。さらに会場内には水道の蛇口を設置する予定だという。

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しかし、この施策には実は制約がある。持ち込めるペットボトルは一人1本、750mlまで。また蛇口も500~3000人に1ヵ所の割合でしか設置されないのだ。

表向きは「テロ対策のため」ということになっているが、実情は違う。

 

「オリンピックのTOPスポンサーのひとつであるコカ・コーラが、会場での清涼飲料水の独占販売権を保持しているからです」(前出・ピルソン氏)

コカ・コーラは1928年のアムステルダム大会でスポンサーを務めて以来、90年以上にわたってオリンピックをサポートし続けてきた。

東京五輪のスポンサー一覧を見ると、世界に名だたる大企業のロゴがアルファベット順に並んでいる。しかし、コカ・コーラ社のロゴだけが、アルファベット順に関係なく必ず先頭に置かれている。スポンサーとしてもっとも長い歴史を持つからだ。

さらに、その絆の深さを象徴する逸話がある。紹介してくれるのは、前出の谷口氏だ。

「'98年の長野五輪でのことです。聖火ランナーが長野市内を走るのですが、路上にある自動販売機にシートがかけられた。ペプシコーラが売られていたからです。コカ・コーラに配慮して隠されたのです」

観客が自由に飲み物を持ち込めるようになれば、そんなコカ・コーラの清涼飲料水が売れなくなってしまう。それは絶対に許されないことなのだ。