# 婚活 # 恋愛

「稼ぐ女」と「稼げない男」は、なぜ結婚できないのか?

未婚率と年収の深い関係
荒川 和久 プロフィール

そもそも、高年収女性の未婚率が高い要因の1つに、彼女たちの上方婚志向があります。結婚相手に自分より年収の高い男性を求める志向です。

しかし、そうそう高年収男性がたくさんいるわけではありません。結局、高年収女性ほど対象者が減り、結果未婚化に陥るという話です。

 

実際、2017年就業構造基本調査によれば、全国平均レベルの年収400万円以上稼いでいる20~50代の未婚男性は、全国でわずか28%しかいません。その上位3割に、ほとんどの婚活女性が殺到するわけですから、自動的に7割以上があぶれてしまいます。

これは女性側だけの問題ではなく、男性もまた「自分より収入の低い女性を希望」する下方婚志向があります。

男性自身が、自分より稼ぐ女性は「養うべき」対象からはずしてしまいます。あくまで「養うべき」対象とは、自分より収入の低い「弱く、守るべき」相手だという考えになるからです。

年収別未婚率がX字を描くのは、高年収男性と低年収女性の既婚率が高いということであり、女性の上方婚志向、男性の下方婚志向の表れといえるでしょう。

実際、2017年就業構造基本調査より、有業の30代共働き無子夫婦(親と同居は除く)だけを抽出して、夫婦の年収差を見ると、妻の方が夫を上回る夫婦はわずか10%しかいません。女性の上方婚は志向というより、結婚の現実なのです。

デートでは男が奢るべきか?

「デートでは男が奢るべきか?」という論争もあります。

Photo by iStock

20~50代で見ると、実は、「男が女を養うべし」「デートでは男が払うべし」という規範に縛られているのは、他ならぬ男性自身の方です。男の方がその部分で自己の社会的役割を感じたいものなのでしょう。そして、それは、既婚男性より未婚男性の方に顕著ですし、女性の中ではソロ女がもっとも厳しく見ています。

ソロ女(そろじょ)とは、未婚女性の中でも、自らバリバリ稼いで、経済的に自立している女性たちを指し、僕がそう定義したものですが、そういう女性もまた「男に奢ってもらいたい」という願望を持っています。それは、彼女自身がお金を払いたくないというわけでありませんし、男に頼り切りたいという甘えでもありません。