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【研究結果】本当に何かを習得したいなら、学習ではなく〇〇が効果的

英語学習の科学
中田 達也 プロフィール

近年では、AnkiMemriseなど、スマートフォンに対応した単語学習アプリも多く開発されています。単語学習アプリの多くはテストの要素を取り入れたものであるため、これらのアプリを使用することでテスト効果を生かした学習が期待できます。

テスト効果は単語学習のみならず、文法や発音学習にも応用が可能でしょう。文法事項に関する練習問題を解いたり、学習した文法項目を実際に使って作文をしたり、話してみることで、文法知識の定着が促進されると考えられます。

また、発音を学ぶ上では、練習問題を解いたり、実際に発音したりしてみるなど、テストの要素を取り入れることで、より効果的な学習が可能になるでしょう。

例えば、ManyThings.orgというwebサイトでは、lakeやrakeなど紛らわしい単語のうち、どちらが発音されたかを選択する練習問題が豊富に提供されています(無料で利用可能です)。

 

「テスト効果」を応用した効果的な学習法

テスト効果は、外国語学習に限らず、ビジネスや法律などの幅広い専門知識を習得する際にも応用できます。例えば、

・書籍を何回も繰り返し読む
・書籍の重要な箇所に下線を引く
・書籍の重要な箇所を蛍光ペンでハイライトをする
・書籍の重要なページに付箋を貼る
・書籍を見ながら要点をノートにまとめる
・書籍の内容を一字一句そのままノートに書き写す
・書籍を見ながらその内容をコンセプト・マップ(概念図)にまとめる

といった学習法は、いずれもテストの要素がありません。そのため、学習したつもりになるかもしれませんが、長期的な記憶保持は期待できません。その代わりに、

・書籍を閉じてその内容を思い出そうとする
・書籍を見ずに要点をノートにまとめる
・書籍の内容を友人に口頭で説明する
・書籍の重要な部分を蛍光ペンでハイライトした後、緑色の暗記シートを使って内容を思い出す

など、何らかのテストの要素を取り入れることで、記憶の長期的な保持が可能になるでしょう。