高須院長が初めて語る「僕は『全身がん』とこうして戦ってきた」

「自分の体は実験台です」
高須 克弥 プロフィール

がん治療でも自分自身を実験台に

さて、がんの治療の話ですが、まず取り除けるがん細胞を可能な限り除去しました。ただ、すべて除去したわけではないため、再発を繰り返しています。そうして発生したがんをおさえるために可能な限りいろいろな治療を続けてきました。

たとえばBCG注入治療法。これは最新治療かと思いきや、戦前からある治療法でした。最新式の治療器材を実費で購入して母校である昭和大学病院に寄付し、高周波でがん細胞を取り除く治療もしました。また、がんを攻撃する免疫細胞を人工透析の装置で自分の血液から選択的に採り出して培養し、活性化させて再び体内に戻すという治療法にも挑戦しました。全身麻酔するので、なかなか大変な治療法でした。

 

これまで一〇以上の治療を受けたでしょうか。その結果、がんを制圧できたと思っていましたが、またがんが暴れ始めたことがわかりました。しかし、それでも後ろ向きになることはありません。「今度はどんな治療法でがんを制圧しようかな」と、むしろ楽しみにしています。次から次へと手を打っても新たな問題が出てくる。それはそれで楽しいものであり、自分にとって新たなチャレンジでもあります。

どんな治療法であっても、自分の身体であれば誰からも非難されません。僕が取り組んできた治療の多くは、厚生労働省が推奨している標準治療から外れています。

いわば、僕は実験台です。美容外科でもそうでしたが、自分は実験台でいい。その治療がうまくいけば誰かの役に立てますし、たとえ失敗してもその後の教材になる。

開業以来、自分の身体を実験台にした施術は、三〇〇種類をゆうに超えています。そうして、メスで切らない二重まぶた術や、日本人向けの脂肪吸引手術が生まれました。