高須院長が初めて語る「僕は『全身がん』とこうして戦ってきた」

「自分の体は実験台です」

新刊『全身美容外科医』で自身の人生を振り返っている高須克弥氏。刊行に合わせ、自身が「全身がん」とどう戦ってきたかを初めて語った。

 

人間ドッグで「異常なし」も医者のカンが働いて

がんが見つかったのは四年前です。人間ドックを受けた際、異常なしという結果でしたが、医者の勘が働きました。PET検査でも異常は見つからなかったのですが、血尿が出ていたことが気になり、自ら細胞診を依頼したところ、尿路系のがんだと判明しました。「尿路系のがんであれば、膀胱がん、尿管がん、腎臓がんのいずれかだろう」と思いましたが、三つすべてががんになっていました。

樹木希林さんの造語「全身がん」――。

僕の解釈では、全身がんは正式な病名ではなく、がんが体中のあちこちにある状態です。僕はがんを隠していたつもりはありませんが、全身がんを患いながらも精力的に活動していた樹木希林さんに心を打たれ、二〇一八年九月に「僕も全身がんです」とツイートしたところ、数多くの心配の声をいただきました。

高須クリニックにおいても「先生が生きているうちにしわ取りの施術をしてもらいたいと思いまして」という患者さんが後を絶ちません。高須病院でもご高齢の方に「先生、元気でいてね、お大事に」「また来月会えますように」と励まされることが多々あります。皆さん、僕がすぐに死んでしまうと思い込んでいるのです。

しかし、がんはすぐに死んでしまう病気ではありません。ですから、僕自身はいたって冷静でした。そもそも、僕は死ぬこと自体、怖くありません。人間は絶対に死にます。早いか遅いかだけの問題です。であれば、生きているうちに人生を楽しみたいと思いませんか。