日本を襲う「海の異変」マグロ・イカ・サケ…漁獲激減の恐ろしい意味

これは何かの「前兆」なのか
週刊現代 プロフィール

最終的に魚も貝もいなくなった海ではウニだけが残るという。ウニは絶食性で何も食べなくとも生きていけるからだ。

 

熊谷氏が語る。

「地球温暖化が海に及ぼす悪影響については、三十年も前から言われていました。海の温度変化の幅は、陸に比べると小さい。

陸では1日のうちに10度以上違うこともありますが、海の温度の昼夜差はせいぜい1~2度。平均水温が少し上がるだけで、想定外の異変が起きているのではないでしょうか」

日本の海を一変させた温暖化の影響は実はそれだけではない。前出の大宮氏が警告する。

「海水温度の上昇は、台風の強大化をもたらします。台風は海面の水蒸気をエネルギーにして発達しています。

海水温度が高くなるほど、水蒸気の蒸発が盛んになり、台風は大きくなる。強力な勢力の台風が接近しやすい環境になっています」

昨年7月に西日本で200名以上の死者を出した記録的豪雨や、今年10月に日本列島を襲った台風は、海の異変とリンクしていたのである。

「海の異変は異常気象の前兆です。今年だけでこれだけの『異変』があったということは、来年も甚大な被害を及ぼす洪水や台風などの天災が起こることを示唆しているのかもしれません」(大宮氏)

気候変動によって、地球はいまや壊れかけていると言われている。その被害をもっとも受けてしまうのは、私たち日本人なのかもしれない。

発売中の『週刊現代』ではこのほかにも「医者に黙ってサプリを飲むと最悪、死にます」「京アニ放火犯が受けた世界初『やけど治療』の全貌」「東京大地震『群衆なだれ』で死なないために」などの特集を掲載している。

「週刊現代」2019年12月21日号より

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