日本を襲う「海の異変」マグロ・イカ・サケ…漁獲激減の恐ろしい意味

これは何かの「前兆」なのか
週刊現代 プロフィール

イカ漁が壊滅したことで、地元では倒産した会社も少なくない。魚などの市況情報を管理する漁業情報サービスセンターで、流通情報グループリーダーを務める緑川聡氏が解説する。

「ほかにも、日本の食卓に欠かせないアキザケやサンマの漁獲量も激減しています。サンマは'14年の9月には6万2962t獲れ、1㎏あたりの平均価格は132円でした。それが、今年9月には2920tしか獲れなかった。

値段も、1㎏あたり638円とおよそ5倍に膨れ上がっています。同様にアキザケも今年11月は、漁獲量が前年の6分の1に減り、値段が1・4倍になってしまった」

サンマもサケも、2019年の最終的な漁獲量は、戦後最低の水準になる見込みだという。

まさしく日本列島の北から南まで、有り得なかったことが次々と起きている。これら奇怪な現象はいったい何が原因なのか。そして何を意味するのか。

「大きな要因は、地球温暖化による海水温度の上昇でしょう。スルメイカやサンマ、アキザケは高い水温が苦手な『冷水系』の魚なので、ロシア方面など、より低い海水温度を求めて日本近海を避けてしまうのです。

海水温度が下がらない限り、元の漁獲量に戻るのは難しいかもしれません」(緑川氏)

海水温度は、世界平均で見ると、100年で0・54度上昇している。それが日本海では1・70度も上昇しているのだ。なぜ、日本海はこれほど温度上昇が激しいのか。