2019.12.23
# 首の痛み # マインドフルネス・ウォーキング # ウォーキング

長年の痛みがどんどん消える自律神経「驚きの改良法」

谷川浩隆の「歩いて治す」診療室
谷川 浩隆 プロフィール

「異物」との間に生じるストレスと、うまく折り合う

怒りや焦り、不安といったネガティブな気持ちを陰性感情といいます。陰性感情によってこころがかき乱されると、人は身体的にも大変に消耗します。そして陰性感情は自律神経を刺激します。交感神経が過剰に働き、人間を「闘い」モードにしてしまいます。

「闘い」はストレスです。筋肉は緊張し、からだに不要な力が入った状態が続き、腰痛や肩こり、関節痛として表れてきます。その状態が長く続くと痛みは慢性化してきます。

 

陰性感情は気持ちが落ち込んだり悲しくなったり、意欲が低下するときに生まれる感情です。このような状態を「うつ状態」といいます。「うつ状態」の原因の最たるものが対人関係です。孤島に一人で住んでいる場合以外は、人は必ず自分以外の人との関係を持ちます。それがたとえ信頼している親兄弟であっても、所詮は自分ではない「ほかの人」です。人は周囲にいる「ほかの人」とたえず折り合いをつけていかないといけません。

「人間は3人集まれば、必ず2対1に分かれる」といった人がいます。孤独を回避するため徒党を組みつつも、同時に対立軸を作らなければ生きていけないのが、やっかいな人間という生き物です。

「私にはなんでも話せる親友がいる」とか、「親友と楽しく話をすることが私のストレス解消」なんてことをいっても、所詮「親友」は「自分」とは違う「ほかの人」なのです。だからその「親友」とも、あなたは必ず無意識のうちに折り合いをつけているのです。

人間はすべて、自分以外の「ほかの人」=「異物」に囲まれて生活しています。「異物」はforeign bodyです。foreignには「相容れない」という意味があります。

(photo by iStock)

異物は人間だけではありません。手に取るもの、食べるもの、飲むもの、すべて異物です。オーガニックだとか有機農法を売りにしている食物や素材をよく目にしますが、いくら自然にできたものでも、やはり自分にとっては異物です。

薬ばかりではなく、いつも食べている食物だってすべて異物です。免疫反応は自分以外の「すべてのもの」に対して発生しうる生物反応です。ですから私たちがふだん食べている食物にも、すべて副作用がありえます。

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