Photo by Getty Images/本文中の画像は電通アイソバー提供
# マーケティング # AI # 人工知能

kemioの言葉は、なぜ若者たちをハッピーにさせるのか?

AI分析でわかった、そのヒミツ

12月12日から実施されている、花王のヘアケアブランドPYUANが人気インフルエンサーのkemioとコラボした「ココロのベタつきピュアンしよ PYUANあげみざわAI feat.kemio」というTwitterでのキャンペーンが話題になっている。

このキャンペーンは参加者が「 #ネガな時だってあげみな人生 」をつけてツイートすると、kemio本人がリツイートしたかのような、気分がアガる「あげみざわ」コメントがもらえるという仕掛け。それを実現するのがkemioがこれまで発信してきた言葉を分析したAIだ。

そもそも、kemioのAIとはどんなものなのか? その開発過程で見えてきた、kemioの独特な言葉使いとは? 今回のキャンペーンをプランニングした、電通アイソバーの関係者に話を聞き、kemioの言葉のヒミツに迫った。

 

「kemio AI」のつくり方

電通アイソバーのディレクターによると、AIの開発過程は以下のようになる。少々専門的な言葉も出てくるがお許し願いたい。

まず、kemioがこれまで発信してきた言葉を書籍、公式Twitter/Instagram/Youtube上から収集。それらの言葉をすべてAIに学習させ、特徴的、独特な言い回しを吸収させた。

次に、kemioが発信した文章を、意味を持つ言葉の最小単位で区切っていき(形態素と呼ぶ)この形態素に区切ったものをkemioワードDB(データベース)に集め、学習させていく。

以下はあくまで学習イメージだが、たとえば「私」の後には「は」が必ずきて、「は」の後には、「トマト」または「休み」がそれぞれ50%の確率で来ると学習。形態素に対して、その形態素に連なる遷移確率を学習させていく。

AIで新たに文章を作成する場合は、各ワード(ノード)を乱数を用いながら繋げていくことでベースとなる文章を生成し、ノードの選択はキャンペーン参加者のツイート投稿を元に選択していく仕組みだ。

これが「kemioの頻出ワード」だ!

kemioがよく使う言葉を分解した際、頻出したワードは以下の通り。

大事 絶対 夢 悩ん ウチ 勇気 事実 カスタム 大丈夫 受け入れる 個性 正解 武器 環境 意味 インフルエンス 強制 みんな ビッグラブ 未来 スワイプ スパイス 孤独

必ずしも、1つひとつの言葉が特徴的というわけではない。ならば、なぜ彼の言葉から、独特の世界観を感じられるのか?