痛み止め、睡眠促進などの医療効果
大麻には筋弛緩作用、鎮痛作用、沈静作用、睡眠促進作用、食欲増進作用、嘔吐の抑制などの効果があるとされる。
ゆえに医療目的での大麻合法化が進んでいる国は、米国、オーストリア、イスラエル、スペイン、フィンランド、ベルギー、イギリス、ドイツ、オーストラリア、コロンビアetc..など着々と増えている。

しかし嗜好用での大麻の合法化には慎重な国が多いのだろう。ウルグアイ、カナダは合法である。それ以外の国では一部地域で合法化されているにとどまる。
大麻には副作用もあると言われている。代表的なのが一時的な記憶力や集中力の低下、幻覚、鬱病を引き起こす可能性、初めて服用した場合には錯乱状態に陥る等。ただし副作用に関してさらなる研究が求められる段階にある。
またこの副作用に加えて先ほどから述べているように、ゲートウェイドラッグとしてのリスクもある。
全米科学アカデミー(National Academy of Sciences)の医学研究所(Institute of Medicine)が1999年に発表した報告書によると、大麻使用経験のある1億1100万人のうち、その後にハードドラッグへ発展したのは4%とされる。
4%というのは解釈が分かれる数字かもしれない。
大麻を吸っていなくてもその4%の人はハードドラッグを服用したかもしれないので、大麻がどれだけの影響を与えたのかは不明だ。それでも大麻のゲートウェイドラッグとしてのリスクは全くないとは言い切れないように思われる。