排泄の失敗を片付けていたその時…

2018年4月の判決から1年経っても、「強制執行」は行われなかった。

しかし、敗訴から1年1ヵ月が過ぎた、2019年5月23日、「別れ」は突然やってきたという。

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AさんがSNSに投稿した内容によると、めぐちゃんは、まもなく15歳10ヵ月を迎えようとしていた。

後ろ足が衰え、散歩も5分がやっと。上手く立ち上がることができず、排泄の失敗も増えた。認知症も始まりつつあり、ご家族はいよいよめぐちゃんの命の期限が迫っていることを感じていたという……そんな頃。

排泄の失敗で汚れてしまっためぐちゃんの身体を洗って乾かしていたちょうどその時、恐れていたものがやってきた。

突然の「強制執行」により、めぐちゃんは、Aさんご家族の元からいなくなってしまったのだ。

写真/AさんFacebookより

それは、本当にあっという間の出来事だったという。自分で歩こうとしないめぐちゃんは、容赦なく抱きかかえられて連れて行かれてしまったというのだ。きっと、何が起こったのか、わけがわからなかっただろう。

後には、呆然とするAさんご家族だけが残された。

そして、それっきり……。Aさんたちは、めぐちゃんがどうなっているかも知ることはできないのだという。

法の定めたこととはいえ、あまりにも非情で、悲しい結末に言葉もない。

保護してから6年間、愛情を注いで来た“家族”とのこんな別れは、その“死”を看取ることよりもずっと辛い。いや、愛情があればこそ、Aさんご家族は、めぐちゃんを最期まで自分のもとで看取りたかったはずだ。

何よりも、命の終わりの時が近づく中で、突然あたたかな家族の元から引き離されためぐちゃんのことを思うと……どうしようもなく胸が痛む。