元夫からの養育費はゼロ 

これまでもずっと苦しい生活を続けてきた。
 
結婚した男性はまったく育児をせず、仕事から帰るとパソコンでゲームばかりした。「別れよう」と決意したが、元夫はなかなか離婚を認めず、「離婚して下さい」と頭を下げて頼みこんだ。ようやく離婚は認めてもらえたが、養育費の支払いを拒まれた。

小さな子どもを育てながら働くとしたら、パートしか選択肢はなかった。夜の8時、9時まで延長保育をしてくれる保育園はない。残業できないとなると、正社員の仕事を見つけるのは難しかった。カフェや社員食堂、学校の給食室……。パート勤務で得意な調理の仕事を転々としたが、どこも月収は 13万円くらい。行政からもらえる児童扶養手当を加えても生活費が足りず、やむを得ずクレジットカードで借金したこともある。

調理師のパートの平均時給は980円前後と言われている。働くことができる時間が限られ、夜の時間帯が無理だと1か所で朝食かランチタイムのみの勤務時間となる。となると…(写真はイメージです。本文とは関係ありません)Photo by iSotck

いくらギリギリの生活をしていても、公的な支援はあまりないことを知った。いま住んでいる地域は、長岡さんはもちろん娘が風邪で医者にかかっても医療費がかかる。家賃の安い公営住宅に応募したら、「連帯保証人がいなければ入居できない」と言われた。親の愛情の薄い家庭で育った長岡さんは、成人してから両親と音信不通の状態だった。

死にたい……
 
子どもが寝静まってから、ひとり泣いた日を数え上げたらキリがない。「死にたいと思ったことは何度もあります。そのたびに、子どものためにと思いとどまりました。とりあえず今日一日、息をしよう。どうせお先真っ暗だから、先のことは考えないようにしよう。そう自分に言い聞かせて、なんとか生きてきました」