時に週7日働いても、手取り15万円以下

静岡県内に住む長岡つぐみさん(仮名、30 代)は、小学生の娘と2人で暮らしている。ある病院の厨房で調理師として働く。以前はパートだったが、娘が少し大きくなったので今は正社員だ。
 
喫茶店で会ってみると、物静かだが、自分の思っていることはきっぱりと言う人だった。
彼女の悩みはこの一言に尽きる。 

働いても、働いても、苦しい。それだけです

 
早番の日は午前5時半に起き、娘の朝食の支度をして出勤する。ねぼけた娘の顔を一目見るのがやっとだ。遅番の日は娘の登校を見送れるが、帰りは夜8時ごろになり、そのあいだ娘を自宅に一人で待たせなければならない。ときどき娘は「さみしい」と泣く。しかし、働くしかない。忙しいときは6日連続、7日連続勤務の日が続いた。それだけ働いても月収は手取りで 15 万円に満たない。取材の半年ほど前には体調を崩してうつ状態になったが、医者に通いながら働き続けた。

朝、一緒にゆっくりご飯を食べる時間はほとんどない。寂しい思いをさせてしまっていると思いながらも日々の生活でいっぱいいっぱいだ(写真の人物は本文とは関係ありません)Photo by iSotck