お笑いコンビ「フォーリンラブ」のバービーさんの新連載「本音の置き場所」(毎月1回更新)がスタート!

2019年8月に放送されたTBSラジオ『ACTION』に生出演したバービーさんは、「初めて本音で喋っている」と言い、自虐やセクハラをネタにしたお笑いとの向き合い方、差別やジェンダーなどの社会問題に対する思いを語った。放送後、その内容が話題となり、ラジオのリスナーたちから「テレビでもっとこういう話をしてほしい」「思慮深い女性」「知的さがすごい」などの賛同コメントがSNSに多数寄せられた。

FRaU web編集部もそのような声に共感し、バービーさんの秘められた価値観や思想をもっと聞きたい、発信したいという想いで連載のオファーをさせていただいた。

第1回のテーマは、バービーさんのストレス発散法のひとつである“料理”が、男の胃袋を掴むための女の武器として見られることについて。男性の前で料理好きを公言しなかったというバービーさんに、その本音を綴ってもらった。

2020年11月4日発売で、連載が一冊の本『本音の置き場所』にまとまりました! 加筆修正の上、バービーを生み出した料理に関するエッセイ、実際作ってみたレシピ、そしてお悩み相談も書き下ろして加えています。

ヴィジュアルバンドの彼の言葉

突然だが、私が東京の夜を彷徨い歩くなかで、カテゴライズできずモヤモヤして今でも忘れられないフレーズを聞いてくれないか。

今でこそ「家庭的な女性がタイプ」なんて男性が言ったら失笑ものだが、それはそれは#MeTooも#KuTooもなかった太古の昔、私が合コンに勤しんでいた頃の苦痛な話である。

触れたらカチンと金属音がするのではと思えるほどストレートアイロンで伸ばされたヘアに真っ黒囲み目メイクを施したヴィジュアル系バンドの人と食事した時のこと。話のネタに困り、好きなタイプの女性を尋ねてみたら、ひとりの彼が「ハンカチを常に持っている女の子」と答えた。空気中の酸素が奪われたかのように、一瞬、女性陣の呼吸が止まったのを覚えている。

こいつ、手を拭くのでさえ女性に任せるほど身の回りの世話を全部押し付けるのを愛だと思っている。こいつの愛、歪んでる!

写真提供/バービー