2020.01.23
# がん

ステージⅣの「肝臓がん」から生還した患者と、その主治医の全告白

難治がん患者を救うサイバーナイフ手術
木野 活明 プロフィール

「沈黙の臓器」肝臓がんの恐怖

国立がんセンターが公表した最新がん統計によると(2019年1月21日更進)、2017年にがんで死亡した人は37万3334人、このうち肝臓がんによる死亡者は3万5000人と肺がん、大腸がん、胃がん、すい臓がんに続き第4位の数字だ。

肝臓がんはとくに40代から50代の中高年男性に多く見られ、肝臓は“沈黙の臓器”といわれ、仮にがんに罹患してもほとんどの人に症状が出ないのが特徴。そのため発見が遅れ、知らないうちに深刻な状態にまでがんは進行し、気が付いた時には手遅れというケースが少なくない。

 

肝臓がんの特徴は8割以上の患者が肝炎ウイルスをすでに持っているということだ。肝臓がんの治療は肝臓の一部を切除する外科手術が一般的だが、肝切除後も肝炎ウイルスなどの影響で3年以内に約7割の患者に、残った肝臓内に新たながんが再発している。かつてC型肝炎ウイルスに感染していた大内さんはまさにそのケースだと言えよう。

肝臓がんの進行度(病期・ステージ)は、(1)腫瘍は1個だけ、(2)直径2㌢以下、(3)血管や胆管への浸潤(腫瘍が血管内に入り込む)がない。こうした(1)~(3)の条件で、

ステージⅠ期 (1)~(3)のすべてに当てはまる。
ステージⅡ期 (1)~(3)の2項目に当てはまる。
ステージⅢ期 (1)~(3)の1項目が当てはまる。
ステージⅣ期 (1)~(3)すべてに合致。さらに、リンパ節転移や遠隔転移(肝臓以外の臓器に転移)の場合。

と分類される。

大内さんの再発した肝臓がんは、肝門部リンパ節に転移しているため、明らかなステージⅣの診断だった。しかもこの肝臓がんの治療だけではなく、さらに大きな問題は1年後のペット検診で見つけられた、左の肺の上層部にあった腫瘍の影

手術が難しいと言われたこの腫瘍の影は細胞診の結果、胸腺がんと確定されたのだ。

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