2020.01.23
# がん

ステージⅣの「肝臓がん」から生還した患者と、その主治医の全告白

難治がん患者を救うサイバーナイフ手術
木野 活明 プロフィール

がん再発。全身から血の気が引くのがわかった…

毎日自宅を4時半に出て8時半に店に入った後、横浜北部市場に食材の仕入れに行くのが大内さんの毎朝の日課だ。大内さんの肝臓がんが見つかったきっかけは、客として食事に来ていた病院の看護師から病院での検診を勧められたことだった。

実は大内さんは子供の頃に右腕の怪我をした際の輸血が原因で肝炎に感染し、20歳の頃にC型肝炎に感染していることが分かった。しかし、近所の医者でインターフェロンなどの投与でC型肝炎は治癒し、その後は1年に1度の採血のデータも全く異常がなかった。店の経営も順調で体はどこにも異常はなく食事も普通だったが、看護師に勧められ病院で検査を受けたのは2013年4月。MRI検査の結果に大内さんは動転した。

「肝臓に腫瘍がある。すでに腫瘍は7センチの大きさに広っがっている。転移しやすい腫瘍なのですぐに外科で手術し腫瘍を取るほかない」

まったく想像もしていなかった肝臓がんを告げられたのだ。

 

どうするか考える時間もなく外科医に言われるまま手術し15日間入院した。翌日から仕事に復帰していたが、1年後の2月のペット検査で肝臓がんの再発が見つかる。写真を見て大内さんは茫然とした。

「アボガドの卵のような腫瘍が肝臓の動脈や血管の周囲に絡んで出来ていました。このままでは胆汁が出なくなり黄疸になり、長引くと肝機能不全の状態になるといわれました」。  

これだけでも相当のショックだったのだが、さらに、医師は追い打ちをかけるように、

「肺の上層部に手術の難しい腫瘍の影がある」

と告げたのだった。

「全身から血の気が引くのが分かりました。もう店を閉じるほかないと思いました」

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