厳冬の日本海の風物詩と言えば、「けあらし」が有名ですが、「波の花」も忘れてはなりません。
※けあらし=厳冬期に、海、湖沼、川などの水面から霧が湯気のように立ち上がる現象。気象用語では蒸気霧と呼ばれる。
暴風雪波浪警報が出ているような大荒れの日に海岸線を車で走っていると、海から白い泡のようなものが飛んでくることがあります。
それが、「波の花」です。
「波の花」は、海中に漂うプランクトンの粘液が、厳寒の大波にもまれて泡状になったもので、触るとねばねばしています。
初めて見る方もいるかもしれませんが、冬に海が荒れることで有名な留萌では、お馴染みの風景で、この画像のように港全体が白い泡まみれになり、海沿いを走る国道にまで溢れてくることもあります。
海岸に大波が押し寄せ、強風が吹き荒れるような日に発生する「波の花」なので、撮影自体が難しく、少し時間が経てば、すぐに茶色くなってしまうので、美しく表現するのは至難の業です。
今回は、高さ6mの波が押し寄せるなか、美しい「波の花」の映像を撮ることに成功しました。僕の人生で最高で最大規模の「波の花」かもしれません。