2019.12.08
# キャリア

なぜ「分断」と「空気」が、世界のアジェンダなのか

日本企業の喚起が始まった
北野 唯我 プロフィール

移動コストが大きいのが課題

そして、日本の職場の問題点のひとつは、この「移民の配置を行うための心理コスト」が高かったことにあります。

ここでいう移民とはアナロジーで、企業でいう「よそから来た、異なる価値観を持った人たち」を指します。転職組、という表現がわかりやすいかも知れません。

この際、実は、コストは二種類存在しています。

 

ひとつは、物理的なコスト。これはその名の通り、物などを運搬するためのコストです。引っ越し代や、交通費などがそれに含まれます。

そしてもうひとつが、心理コスト。これは心の中で支払っているコストです。たとえば、新しい職場で働くとき、「緊張する」とか「勇気がいる」とかそういうことです。

とくに内向的な人間にとって、新しいところに行くことは、それ自体が疲れるものです。

そして、自著『転職の思考法』では、日本の課題のひとつは、この転職に対する心理的コストが高いことだと定義、それに対して処方箋を出しました。たとえば、転職は裏切り者がすること、その一言がどれだけの人のエネルギーを奪っているか、などを指摘しました。

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