2019.12.08
# キャリア

なぜ「分断」と「空気」が、世界のアジェンダなのか

日本企業の喚起が始まった
北野 唯我 プロフィール

分断、多様性、移動…

たとえば、多様性という言葉があります。

多様性と、分断は、違うようで少し近い概念に見えます。なぜなら、もしも多様性、つまり、人がそれぞれ完全に違っていたとしたら、それこそ、人々は「あいつと俺は違う」と思って、逆に分断が起きそうな気がするからです。

 

一方で、多様性が全くなく、もし世界が同一の民族だけで構成されていたら、それはそれで統率されていて、分断は起きなさそうに見えます。

つまり、意外にも「分断と多様性」は遠いようで、近い概念なのです。皆さんは両者の違いをどう表現するでしょうか?

先に私の結論をいうと、それは「移動があるかどうか」だと思っています。より正確にいうと、移動がない塊は分断であり、移動がある塊は分断ではない、ということです。

たとえば、東ドイツと西ドイツがわかりやすいでしょうか。ベルリンの壁によって、移動ができない状態は明らかに分断されています。

あるいは、カースト制度もそうです。生まれながらで決まり、階層が移動ができない社会は分断している。こういうことです。

言い換えるならば、社会が真の意味で分断しているのか、それとも分断していないのか、というのは、この移動が発生しているかどうか。より正確にいうと、異なる価値観を持った人たちが移動しているかどうか、で判断できる、と感じているのです。

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