ストレスで胃液が減ってしまう

消化には胃液の量も大きくかかわります。胃に食物が入ると、胃粘膜の表面からいっせいに露のような液体の粒が浸み出て、胃壁を滴り落ちます。これが胃液です。胃液の分泌には自律神経が大きく関係していて、食べ物を見たり、胃に入ってきたりするとその情報が副交感神経に伝わり胃液は分泌を促します。逆に、交感神経が活発なとき(イライラしていたり、緊張しているとき)には分泌が極端に減り、通常の消化時間の2倍かかるともいわれています。

つまり、悩み事や緊張によって胃痛や食欲不振になるのは、胃が自律神経の影響を受けやすい臓器だからなのです。

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胃の健康を守るには、当たり前ですが規則正しい食事をすることが基本です。夜ふかしをしてお酒や食事を摂ったり、食欲がないからと言って朝食を抜く、というのがもっとも胃に悪いパターンです。長時間、胃をからっぽにすると胃液だけが分泌され、胃粘膜が荒れるので、忘年会の前だからといって、お腹は空かせすぎないようにしましょう。

また、アルコール度数の高いお酒をストレートで飲んだり、空腹時におつまみなしで飲むと、胃の粘膜を直撃して胃を荒らします。辛い物や冷たいものも要注意。塩分の高いものも刺激物です。忘年会といえば鍋や揚げ物が主体のメニューや、こってりとしたイタリアンが定番といえます。前述しましたが、胃はタンパク質を分解する酵素を分泌するので、脂肪分の少ない高たんぱくなものを選んで食べましょう。