食べ物の通過時間に要注意

胃の主な働きは、次のものがあります。

(1)胃液と食物を混ぜる…小腸で行われる本格的な消化・吸収に備えて食物を胃の中で胃液とよく混ぜ合わせてお粥のような流動状にします。

(2)食べ物を胃袋の中に溜め、粥状にして適量を送り出す…本格的な消化・吸収は、十二指腸で行われます。一両に大量の内容物を送ると効率が悪いため、十二指腸での消化の進み具合に合わせて適量ずつ送り出します

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(3)食物を殺菌する…人間の体温は、食べ物の腐敗や発酵に好都合な温度帯です。消化・吸収する食べ物が腐敗しては困るので、胃液に含まれる強い酸性の塩酸の力で食物を殺菌し腐敗や発酵を防いでいます。

(4)たんぱく質や脂肪を消化する…本格的な消化・吸収の準備段階としてたんぱく質分解酵素により、胃に入ってきたたんぱく質を大きな分子から小さな分子に分解します。また脂肪もある程度小さな分子にします。

(5)アルコールを吸収する…飲酒したときのアルコールの一部は胃粘膜から吸収されます。生ジョッキのビールを飲むと30分以内にその1/4のアルコールは吸収されます。

また食物の通過時間は種類より変わります。一般的に、冷たいもの・柔らかいものは早く、温かいもの・固いもの・脂っこいものは時間がかかります。水やお茶などの液体は数分、脂肪分の少ない食事で1~2時間、高脂肪の食事は3~4時間以上かかります。胃もたれというのは食べ過ぎなどで胃の内容物が長く停滞しているときの症状なので脂っぽいものの食べ過ぎで胃の調子がおかしいというのは胃の性質上当たり前のことなのです。