photo by Yuichiro Chino

日本が「AIの波」に乗り遅れた残念な理由とは?

誰も無関係では生きられない時代
 「AI(人工知能)の普及によってあと10年で消える職業・なくなる仕事がある!」――英オックスフォード大学の研究が耳目を集め、AIの最新技術と導入事例は日々のニュースとして流れている。この状況下で、「世界における日本のAI研究」はどのようなポジションなのかご存じだろうか? 残念ではあるが、AI分野での日本の国際的な地位が低下しているのが現実。では、われわれはこれからどうすればいいのか……日本人がいまAIについて考えるべきこと。
  
 

いまAIは、歴史上3回目のブームを迎えている。AIの研究は1950年ごろに始まった。

コンピュータはもともと数を速く正確に計算する機械として1940年代に発明された。アラン・チューリング、クロード・シャノンというコンピュータのパイオニアが、コンピュータは数だけでなく記号も扱えることに気づいた。

〔photo〕iStock

人間は頭の中で記号を操作することで知的なことをしている。コンピュータも記号を扱えるのであれば、人間のように知的なことができるのではないかと彼らは考えたのである。

当時はコンピュータの発明直後だったこともあってコンピュータの能力を過大評価していた(人間の能力を過小評価していたとも言える)。

人間と違って飽きたり疲れたりして間違えることのないコンピュータがすぐにでも人間の知能に追いつき追い越すのではないかと期待された。