女が男を差別? 恋愛対象ではない男性を排除する「負の性欲」の正体

まずは「自分の加害性」を認識すること
トイアンナ プロフィール

女性が男性を「キモい」と晒すのも加害

次に、女性が集団で男性を「キモい」と笑ったり、ネットにLINEをあざ笑う目的で掲載したりする行為を、ブログの著者は「負の性欲を発散するための自慰行為」と書いた。

これを性欲と片付けるかどうかはさておいて、登場人物を男女逆転するとその”異様さ”は露わになる。

仮に男性が、「この女、まじキモい。ブスのくせに」と女性が言い寄ってくるLINEを晒したら、袋叩きに遭うのは男性のほうかもしれない。「女性は晒されることを了承してるんですか?」「本人が特定できるなら名誉棄損では?」と、厳しい批判にさらされるだろう。

だが、女性が男性のLINEを「キモい、チビデブのくせに」晒す行為にはそこまで批判が集まらない。確かにそこには、セクハラへの寛容度に男女差がある。それを明示したのが、このブログの功績だ。

〔PHOTO〕iStock
 

それを踏まえれば、男性が被害を訴えやすくなり始めた2019年になってようやく、負の性欲にまつわる議論が生まれたのも理解できる。

5年前の日本では、「女が負の性欲で”キモい”と男を排除している」と訴えても、一笑されてしまっただろう。それくらい男性の性被害は、軽んじられてきた。

なお、ネットにLINEを晒すことは条件次第で法律に触れる可能性もある。被害に遭われた方は、まず弁護士に相談してみてほしい。