秀喜が自分で決めた「今後の進路」

プロ入りか進学か。秀喜の今後の動きに注目が集まっていた。今日のべにばな国体をもって、高校野球の公式戦は全て終わった。この試合後に、秀喜は今後の進路について、インタヴューに答えた。

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大学へは行きません。プロへ行きます小さい頃から阪神ファンだったので、逆指名とかそういうのではなくて、縦縞のユニフォームを着て、タイガースの一員としてプレーしたいという気持ちはあります」

正式にプロ入り志望であることを発表した。

こう答える秀喜がテレビ画面に映っている。その画面を父・昌雄と母・さえ子はじっと見ていた。

「お母さん、やっぱり秀喜はプロにいくんやな」

秀喜のプロ入りの選択を、テレビを通して初めて知ったのだった。昌雄とさえ子は進学してほしいと思っていた。しかし息子の決断は違っていた。

――息子は我々を超えてしまった。

心の中でそう呟いた。小さい子供の頃からどんな些細なことでも自分で決めるように教育した。秀喜は考えた。

「これから4年後の評価が今と同じとは限らない。最も自分の力が買われている時にプロに行く」

今回も自分で出した結論だった。