坂井さんとローマ法王との出会い

根本宗子さん演出・脚本の舞台『今、出来る、精一杯。』に出演する坂井真紀さんと、根本宗子さんとの「大人女子の恋愛対談」取材日のこと。

坂井さんが身につけてあらわれた衣装は、グリーンの大きなエリのついている、ネイビーの柔らかいワンピースだった。「可愛いですね!」「こういうポーズをしたらちょっとシスターっぽいかも?」などと笑って話す。

「シスターっぽい」という言葉から、「この間ローマ法王(教皇)も来日していましたね」とスタッフが話しかける。そう、11月23日から28日まで、38年ぶりにローマ法王が来日していた。2013年3月13日に第266代ローマ法王に選出された、フランシスコ氏だ。アルゼンチン生まれでラテンアメリカ出身、ごく普通の家庭の子として育ちながら、世界中のカトリック教会を導く人に選出されたその半生が『ローマ法王になる日まで』という映画にもなっている。

第266代ローマ法王のフランシスコ氏『ローマ法王の言葉』より (C)ロイター/アフロ

すると坂井さん、「私、東京ドームのミサも申し込んだんですよ。抽選で外れちゃったけど」と笑顔で言いだしたのだ。

11月25日に行われた東京ドームでのミサ (C)CBCJ

「興味を持ったのは、ローマ法王に就任したあたりですね。ニュースでお言葉が伝えられて、なんて素敵な方だろうと思って注目するようになりました。ローマ法王の映画もそのあと観ました。ああ、こういう方だから素晴らしい言葉が出てくるんだなと感じましたね」

来日時にその言葉に直接触れ、心震わせた人たちも多かった。坂井さんも「こういう言葉を子どもにも聞かせて、伝えていきたい」という。結果として、抽選に当たったとしても本人は結局『今、出来る、精一杯。』の稽古日と重なっていくことができなかったらしいが、先日刊行したばかりの『ローマ法王の言葉』を購入し、大切に読んでいるというのだ。

ローマ法王の言葉』は、2013年の就任時から最近の講話の中から厳選し、引用した一冊だ。多忙な坂井さんがどんな思いでローマ法王の言葉を読んだのか、どんなところが心にしみたのか。本書より5つ選んでもらい、その理由も寄稿してもらった。

(*以下・坂井真紀さんご本人の寄稿)