オリラジ中田敦彦「ワイドショーが『家父長的価値観』に縛られるワケ」

「学び」のための情報収集の心得
中田 敦彦

同じようなVTRを繰り返し流し、専門家に何度も「同じ質問」をして「同じ答え」を聞き出すのも、「時間枠ありき」だからです。

情報番組で、情報を引き延ばすつなぎ役を担っているのがコメンテーターです。言い方を換えれば、コメンテーターは「時間調整要員」なのです。だから、どうしてもコメントが薄くなります。そもそもコメンテーターは、主張したいことを的確に表現するのが困難なのです。

 

ワイドショーの「家父長的価値観」

また、テレビのワイドショーは、基本的にバラエティ番組の延長でつくられています。バラエティ番組は、「MCの力が強い」という特徴があります。つまり、ワイドショーもMCのカラーや発言力が強いのです。

たとえば、世論をAとBに二分する話題があったとき、ワイドショーでMCが「Aに決まっている」と言うと、立場的に弱いコメンテーターは自説を強く主張できなくなります。コメンテーターがMCのメンツを潰すのは、番組内の力関係上、あってはならないことだからです。

ワイドショーは、「家父長」的な価値観でつくられているので、どうしても公平な議論がされにくい構造になっているのです。

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しかも、ワイドショーのメイン視聴者層は50代以上の男性にシフトしつつあります。50代以上の男性の耳に心地よい主張が善とされがちなので、50代以上の男性の価値観が反映されやすいという側面があるのも否めません。

もちろん、そういった現状をよしとしている人たちばかりではありません。忸怩たる思いをしている人たちもたくさんいます。ただ、現状のワイドショーがこのような構造のコンテンツだということを理解しておく必要はあると思います。

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