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中国で、豚コレラによる「豚肉欠乏」が引き起こした異常事態

手を出してはいけないものにまで…

わざわざ犬猫調理の画像公開

中国ではアフリカ豚コレラ(ASF: African swine fever)が蔓延して、全土で猛威を振るっている。その結果、膨大な数のASFに感染した豚が殺処分されているので、豚肉は極めて深刻な供給不足に陥っていて、豚肉価格は高騰を続けている。

このため、肉類の中で消費が最も多い豚肉は庶民の手が届かない高値となり、豚肉を食べたくとも食べられなくなったことで、人々は不満を募らせているのが実情である。

 

広東省の西南部に位置する茂名市(もめいし)在住で、豚肉価格の高騰に不満を募らせた男が、11月5日にスマホを通じてSNSの「微博(マイクロブログ)」に写真入りで驚くべき内容の投稿を行った。

それは、「現在豚肉の価格はあんなにも高いので、仕方なく残っていた我が家の飼い猫2匹を殺して食べた」というもので、その下には4枚の写真が張り付けられていた。

その4枚の写真には、頭を切断された猫の胴体、切断された8本の手足、まな板の上に置かれた猫の尻尾と尻の肉と思われる肉塊、猫肉を煮込んで完成した薄黄色のスープが各1枚ずつ写っていた。

この投稿を見たネットユーザーたちはすぐさま反発し、「手段が残忍だ」、「猫を虐待する奴は地獄へ落ちろ」などと激しい批判を書き込んだ。

だが、翌11月6日の早朝に、男は猫を食べたことの何が悪いのかと、自信たっぷりにネットユーザーの批判に対し1つ1つ反論。

「食べたのは自分の猫であり、猫を食べることは法的に何ら問題がない」と強弁し、「あんた達は悪意を持って世間に私が下劣だと言い触らそうとしているが、あんた達の言う道徳が口先だけのものであることはお見通しさ」と書き込んだ。

その後に男は4枚の写真を投稿から削除したが、6日夜にはマイクロブログに「犬肉を食べるぞ」という予告を投稿し、翌7日には予告通りに犬肉を鍋で煮込んでいる写真を貼り付けた投稿を行い、またもや多数のネットユーザーから批判を受けたのだった。

中国では『動物保護法』と『動物愛護管理法』を成立させるための法案は起草されてはいるとのことだが、未だに全国人民代表大会で審議されておらず、法律として成立していない。

したがって、猫や犬を殺して食べても法的に罰せられることはないので、男の言ってることは嘘ではない。ただし、『野生動物保護法』は1989年3月1日から施行されており、貴重で絶滅の危機にある野生動物の保護と野生動物資源の活用と生態バランスを維持することは法制化されている。