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アメリカvs.中国の戦いは「最初から中国に勝ち目ナシ」その理由

習近平は大局的判断を誤った

「中国の負け」は明らか

米国と中国が貿易をめぐる交渉で、激しい駆け引きを繰り広げている。ここまでは米国が一方的に攻め込み、中国はひたすら耐える展開だった。私は、それで一部合意に達したとしても「中国の負け」は明らか、とみる。どういうことか。

 

まず、経過を簡単に振り返ろう。

米国は10月12日、中国との交渉について「部分合意に達した」と口頭で発表した。それによれば、中国は米国の農産品を400〜500億ドル購入する。一方、米国は10月15日に予定していた制裁関税の引き上げ(25%から30%へ)を見送る、という内容だった。

11月中旬にチリで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、米中首脳会談を開き、正式合意するはずだったが、APECが中止となり、11月中の合意も見送られた。その後、12月中に合意という観測もあるが、流動的だ。

トランプ氏は12月3日、記者団に「合意に期限はない。来年11月の大統領選後まで待ったほうが良いかもしれない」と述べた。直前の11月27日には、大統領が香港人権・民主主義法案に署名し、同法が成立している。

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この法律は、香港の一国二制度が維持されているかどうかを米国が毎年、検証する一方、人権弾圧に加担した人物の資産凍結や入国禁止など盛り込んでいる。一国二制度が機能していないと判断すれば、米国は関税やビザ発給の優遇措置を取り消す可能性もある。

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