夫に早く死んでほしい…そんな妻が「貧困」に転落する3つのパターン

高齢単身女性の50%が貧困という現実
黒田 尚子 プロフィール

事例2:「財産管理を夫に任せきりにしていた妻」

一般的に、妻が家計簿をつけていたり、管理をしていたりしているご家庭は多いが、財産管理はまだ別だ。

「毎月、夫から生活費を定額でもらっていただけで、どれくらい貯金があるのか知らない」「夫の給与明細を見たことがない」「有価証券や不動産の名義など、すべて夫で管理も任せていた」など。財産管理については、夫が行なっていたケースも多い。

 

30〜70代の既婚女性を対象に行った相続に関する意識・現状調査(※)によると、日々の家計の管理については、管理をしているのが「妻」は82.3%と、ほとんどが妻の役割であることが伺える。しかも、年代や子どもの有無による大きな違いはみられない

※出所:ランドマーク税理士法人「既婚女性の相続に対する意識・現状調査結果」(2014年3月19日)

一方、家の財産の把握については、66%の妻が「いいえ」と回答。3人に1人は財産を把握していないという結果となっている。

同調査では、将来夫が亡くなった後の心配事について、ダントツに関心が高いのが「夫が亡くなった後の生活」(60.6%)。これは、なんとなく理解できるが、次いで「不動産や銀行口座など名義変更の手続き」(42.9%)、「相続税の申告や納税」(42.1%)などの諸手続きが挙がっている。

〔photo〕iStock

これらの点からも、細かなお金は管理できても、大きな財産を管理したことがなく、かつ管理する自信もない、といった妻も少なくないことがわかる。

夫の死後、遺産や死亡保険金が入っても、きちんと管理しなければ、あっという間に底を尽きかねない。あるいは、自分ができないからと、第三者にまかせっきりのままにしておくと、詐欺や横領など、金銭トラブルに巻き込まれる可能性もある。