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80歳・独身義姉のせいで老後破綻しかけた「二世帯住宅」の悲劇

残りの人生をすべて潰される

20年前に仕組まれた罠

どなたも老後はひとりでの生活は不安なものでしょう。

特に配偶者、こどもがいないおひとり様だとなおさら。一方できょうだいがいれば、きょうだいに頼りたいとなるのも自然なことではありますが、それがトラブルになることもあります。最近のご相談でもそうした内容があったので、ご紹介しましょう。

 

Hさん(70代男性)が夫婦で相談に来られました。Hさん夫婦は結婚当初から、両親と独身の姉で同居してきました。姉は結婚せずに、ずっと両親のもとで暮らしてきたのです。Hさん夫婦にこどもが生まれてからもそのまま同居は継続してきました。

20年前、父親が亡くなったとき、自宅の土地は長男として、Hさんが相続しています。建物は老朽化が激しくなり、15年前に建て直しをしました。そのときに母親と姉が住む家とHさん家族の家とは玄関を別にした完全な二世帯住宅としたのです。

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家を建て直すとき、それぞれの家族の費用で建てることになりました。姉と母親の家は全体の3分の1で、Hさん夫婦と二人の子供の4人が住む家は全体の3分の2となります。お金もその割合で出すようにし、3分の1は姉、3分の2はHさんの共有名義の家となったのです。

高齢の母親名義にするよりも、長く住むはずの姉名義にするほうが良いとアドバイスを受けてそうしたのでした。建物は1棟ですが、玄関が別々の完全な二世帯住宅ですので、お互いに干渉しすぎることなく、ほどよい距離感のある良好な関係が保たれていました。

しかし、そんな良好な関係が崩れる思わぬ事態が起きたのです。