「夢のような時間だったね」

ライブ修了後、胸いっぱいで立っている私の横を、NYに集まった大勢の観客が通り過ぎていく。様々な国の会話の中、友人と語り合っている人の声が日本語で飛び込んできた。

「もう夢のような時間だったね」

お嬢さん、ほんとにそうね、共感する。
夢のよう、という表現は、現実に夢が叶ったときに使うものだ。
その言葉で、夢が現実になったミラクルをしみじみと実感するのだった。

夢は実現させるためにある。
私は、星野源というアーティストから、夢を現実にする運とパワーを大きく感じている。
ひとつの夢を描き、それを確実に現実に近付けていく。そしてやってのける。
それは並大抵のことではない。それは彼が持つ天賦の才能であろう。

ソニーホールの売店。ここはニューヨークなのだ 撮影/マダムミハエル

星野源はスパイダーマン

マンハッタンの超高層ビル群を見上げていたら、スパイダーマンの絵がふと浮かんできた。
星野源とは、スパイダーマンのようにビューンとビルとビルの間を飛び移りながら、その糸で必要なものを繋げて夢を形にしていく、クレバーでバランス感覚に優れた人なのではないかと思った。
危なっかしそうに一瞬見えてハラハラするけれど、どのビルに飛ぶのが一番いいのかをちゃんと判断できている。
沢山の人と交流しながら最後に勝利を手に入れていくヒーローだ。

ライブの後、眠らないタイムズスクエアに立ち、またぐっときた。
ふと時刻を見ると、すでに11月26日に変わろうとしていた。

慌てた私は、また星野源のライブをここで見るぞ!と2019年11月25日の終わりに新たな夢を描き、26日へとバトンタッチした。

ニューヨーク・タイムズスクエア Photo by iSotck
全員が一体となって鳥肌ものだったニューヨーク・ソニーホール Photo by Taku Fujii
公演情報:
「Gen Hoshino POP VIRUS World Tour」
12月9日と10日の横浜アリーナ、そして14日の台湾公演でフィナーレ!
 https://www.hoshinogen.com/tour/popvirusworldtour/