「泣くほど痛くはなくなりましたけど、挿入自体で気持ちよくなる感じではないんです。自分が気持ちよくないと、相手も遠慮するじゃないですか。相手を気持ちよくできないどころか、相手に加害者意識を持たせてしまうのが、心から苦しくて

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どうにか解決できないかと、セックスにまつわるいろいろな本を読みましたが、その中で『あなたのセックスが痛いのは、愛がないからです』という論を展開しているものがあって。あれを読んだときは、心から腹が立ちましたね……。こういう本って、女性の心配をしているふりをして“呪い”をかけてますよね

そんなGさんの体質を尊重して理解してくれたのが、元結婚相手の男性だ。

「結婚している間は夫一筋でしたし、スキンシップも十分あったと思います。ただ、夫が仕事で忙しくなって、すれ違う時間が増えるようになると、心が離れていきました。これが普通の夫婦みたいにちゃんとしたセックスでコミュニケーションができていたら、結末は違ったのかもしれない、とは未だに思います

次第に家に帰ってこなくなった夫と協議離婚に至ったが、自由に恋愛できる身分になっても、コンプレックスは消えなかった。

「マッチングアプリでは、写真だとそこそこ若く見えるのもあって、それなりにマッチングはできたんですよ。何人か対面で会いもしました。でも、相手が遊び目的でも結婚目的でも、みんなセックスはしたいわけじゃないですか。『挿入できなくてもいいよ』と言ってくれるような人がいる可能性は非常に低い。

仮に理解してくれる人だとしても、誰かを私の事情につきあわせるのがもう申し訳なくて。結局誰かと深く仲良くなることはあきらめたところに、女風と出会ったんです

先にも書いたように、一般的な風俗は挿入がNGだ。仮にそうしたコースがありえたとしても、何をやって何をやらないかは、お金を出している側の希望にゆだねられている。

相互に心身を求めあう関係性ではなく、「お金」という対価と交換に快楽を提供してもらうシステムのなかで初めて、Gさんは『人を加害者にしないで済む気楽さ』を得ることができたのだ。